トップページだけでは…
マーチャントが提供しているリンクで一番多いのはトップページへのリンクです。まあその企業や商店のインターネット上での玄関ですから、当たり前と言えば当たり前のことなのですが。
でもアフィリエイト的にはトップページへのリンクは必ずしも当たり前とは言えません。それは、訪問者はオンラインショップのトップページを探しているわけではないからです。訪問者が探しているのはあくまでも商品情報や販売サイトであって、トップページはせいぜいそれがどこの社のものかを確認するために必要な程度でしょう。
私のホームページではあちらこちらにアクセス解析のコードを埋め込んで、どこから、どのようなキーワードで人がやってくるかを調べています。そうしてわかったのは、例えば「アマゾン」で検索をかけて私のサイトに来る人はほとんどいないこと。(ゼロではないのが不思議なところですが、まあそれは別の話。)
これまた当たり前ですが、「アマゾンへ行こう!」と思う人は最初からアマゾンのホームページへ行きます。検索エンジンで調べても、私のページなどよりも上位に本家本元が表示されますからね。私のサイトに立ち寄る意味はまったくありません。
アマゾンに限らずアフィリエイトをやっている有名な企業、例えばオンライン専業のDELLであれ、どこであれ、これは同じで、私のサイトよりも検索結果では確実に上位に表示されます。
つまり私のホームページに来る人の大部分は、単なる企業名やショップ名だけではない、別のキーワードでやって来ている訳です。
訪問者の経路は?
では私のホームページに来て最終的にアマゾンで買物をする人の経路は、と言うと、二通りあります。でもいずれもその多くは Yahoo や Google などの検索エンジンを経るものです。
一つは商品名直接ではなく、関連情報を探して検索をかけている場合。例えば私の趣味のとんぼ玉の紹介ページ。「とんぼ玉」で検索をかけてきた人が、とんぼ玉の本などの購入に至ります。他のトンボ玉のサイトからリンクをたどってくる人も、考え方の上ではこちらのグループに入ると思います。私はこれを「間接キーワード」と呼んでいます。商品名で直接検索していないからです。
もう一つはいきなり商品名で訪問する場合。例えば「世界のトンボ玉」という書籍を売っている店を探すつもりで、私のサイトにやってくるようなケースですね。この場合だと私のサイトにある「この本はアマゾンに売っていますよ」というリンクをたどってアマゾンに至ります。私はこれを「直接キーワード」と呼んでいます。
いずれにしろアマゾンやDELLなどの知名度の高いマーチャントの場合、マーチャント名で検索してアフィリエイト・パートナーのサイトを経由する例は、皆無ではありませんが、ほとんど無視してよいと言えます。大多数の訪問者はかなり具体的に調べたいこと、あるいは探している商品名でヒットしてやってくるようです。つまり直接キーワードやそれに近いものを使って検索をかけた人が訪問者になるわけです。
そうなると、例えばアマゾンがトップページだけへのリンクしか用意していなかったら、「『世界のトンボ玉』はアマゾンでどうぞ」とリンクを設けても、アマゾンに行ってから再び検索をかける必要がありますから、購入に至る率はかなり下がると予想できます。途中で「面倒だな。また今度でいいや」と思われてしまうかもしれませんから。
当然そのようなことがありますから、もしアマゾンが個別の商品へのリンクを提供せず、他のオンライン書店が提供してくれるのであれば、私はアマゾンへのリンクは全部やめてそちらに絞ることでしょう。例え報酬率が多少低くてもそうします。報酬率の低さをコンバージョンレートの高さで補えるからです。
これはもちろん他の商品でも同様です。例え報酬率が良くても、購入に至る率が低かったら私がアフィリエイトで利益をあげることはできません。トップページへのリンクしか提供できないのであれば、アフィリエイト・パートナーが成果をあげるのは非常に困難ですし、困難なことをあえてしようとは思いません。
報酬率よりも個別リンク
例えば方や3%の手数料をくれるワインショップがあり、他方に1%しかくれない、楽天市場のようなワインショップがあったとしましょう。もし前者がトップページへのリンクしか提供しておらず、後者が個別の商品ページへのリンクを提供しているとしたら、私なら後者との提携を選びます。私の経験からすると、個別商品ページへのリンクのある商店からの売上の方が圧倒的に多いからです。
もう一例はホテル予約サイト。これも激戦区ですが、マーチャントによってトップページやカテゴリー(都道府県とか)のページへのリンクだけを提供しているところと、さらに細かい地区(東京の特定の区とか)や個別の宿や温泉へのリンクを提供しているところがあります。
ある程度の旅行情報サイトを立ち上げると、トップへのリンクだろうと、個別のページへのリンクだろうと、どちらからも成果はあがりますが、成約する数や率から見ると、より細かな地区とか宿別のページへのリンクの方が圧倒的に高いパフォーマンスをあげています。クリック率も、成約率も高いのです。
考えてみればすぐわかりますが「東京のホテル予約」で検索している人よりも、「京王プラザホテル予約」で調べている人の方が、泊まる気を持っている確率は高いのです。
すなわち、商品ページへの直接のリンクをアフィリエイト用に提供できる、ということは非常に強力なのです。多くのASPはそのことに気が付いて、次第に個別ページへのリンクの仕組みを提供し始めていますが、使い勝手が悪いケースもあり、「使いやすい個別リンクを提供するASPやマーチャントが勝ち組となる」のではないかと思うくらいです。
写真も提供
個別ページ・商品ページへのリンクに付随して必要なのが、商品写真の提供です。アマゾンなどは写真の利用を認めていますし、楽天アフィリエイトや LinkShare などのシステムだと、商品写真を使うことができます。
写真があるとないとでは、ページの印象が随分変わりますから、ぜひ写真の提供をお願いしたいところです。これはASP経由で提供する必要はありません。
時々「商品写真の利用は各マーチャントの許可を取ってください」というASPもありますが、そんな手間をかけるくらいならば、他の写真を提供しているASPを利用します。