手間がかかる広告掲載
アフィリエイターも、自分のホームページの片隅に広告バナーをいくつか貼り付けたり、あるいは、数ページ程度の広告専用ページを作ったり、といったことをしている間はほとんど労力もかかりません。その一方このレベルでは、よほどの人気ページでもない限り、売上も微々たる物で低迷しているのが普通かと思います。
私がもう少し本格的にアフィリエイターを副業としてやってみてわかったのは、いろいろと工夫をしなくては売上は伸びない、ということ。そして、実際の店舗と同様に費用対効果を考えなくてはいけない、ということでした。
費用対効果と言っても、アフィリエイトの場合、仕入れなどの必要はありませんし、インターネットへの接続料金やプロバイダー料金もかなり下がっていますから、さほどの大きな出費はありません。速いコンピュータがあるにこしたことはありませんが、これは一台導入してあれば当分持ちますしね。
一般的なアフィリエイターにとっての費用対効果は、労力(あるいは時間)対効果です。(プロのアフィリエイターになるとシステムを構築したりしますから別ですが。)
どのようなマーチャントがあるか、どのようなリンクが提供されているか、などを調べて契約し、そして実際にリンクを設置する。こうした一連の作業をいかに効率よく行うことができるかが、アフィリエイターにとっての費用対効果になります。
特に多くのアフィリエイターは本業を持っていたりしますから、限られた時間で効率よく広告を設置する、というのは多分マーチャントやASPの方が考えられる以上に、非常に重要です。つまり「労働生産性を画期的に上げることができるか」がトップ・アフィリエイターには関心事なのです。
時間はここでかかる
ASPのサイトでマーチャントを調べ、契約に至るまでは時間がかかったとしても一度で済む話。問題はリンクを作る時です。
これがマーチャント・サイトのトップページだけへのリンクならば、これまた話は簡単です。しかし別に書いていますが、実際に効果が高いのは個別の商品ページへのリンクなのです。
そうなると、成果をあげるためにはアフィリエイターの側で、個別の商品をマーチャントのオンラインショップで実際に調べ、そして個別にリンクを作らなくてはなりません。
これが例えばASPの一つ LinkShare の場合ですと、リンクビルダーという強力なシステムがありますが、一々 LinkShare のサイトに入ってリンクを作成しなくてはいけません。売れ筋一つ二つの商品なら大丈夫ですが、「100個並べて擬似商店を作ろう!」と思ったらもう大変。非常に時間がかかってしまいます。(契約に違反しない裏技はありますが、あまり広報はされていないようです)
またもう一つの大手 Valuecommerce の場合には、マイリンクというシステムが準備されています。これは特定のリンクURLに続けて商品ページのURLを書くことで、一々 Valuecommerce のサイトに入らなくても良い、というものです。
非常に重宝なのですが、このシステムでもリンク先のページを調べた上で、そのURLに含まれる&、?、=などの記号をコードに置き換える必要があります。つまり、自分でURLを調べて、それを手作業で変換し、やっとリンク用のコードが一つできる、という手間がかかる作業です。
こうした作業を、すべてのアフィリエイターがやっているのですからもう大変。もっと簡単にリンクを作れる仕組みを提供すれば、そのマーチャントの広告掲載率はかなりアップするのではないか、と私などは考えています。
情報一覧の提供
私が良くマーチャントに提案するのは、アフィリエイト用のリンクURLまでを含めた商品情報データベースの提供です。
つまりあるマーチャントでアフィリエイト用に提供している商品とその掲載ページの全データを、例えばEXCELのファイルに一覧表にして提供してもらうのです。もちろん ValueCommerce のようにページのURLをコード変換する必要がある場合には、先に変換を行ってから提供します。アフィリエイターの側で行おうとすると、どうしても間違ったりするからです。
こうすればアフィリエイターの側で一々商品を探し回ってURLを変換して、といった手間が不要になります。手元のファイルで検索をかければ、必要なデータはそこで全部揃います。
また各マーチャントのホームページでは商品の入れ替えなどが行われますが、扱うマーチャント数が増えると、フォローが大変。ほとんどリアルタイムでの更新は不可能になってきます。久しぶりに自分のサイトを表示させて見たら、商品写真が既に消去されていて、リンクも切れている、なんていうことがかなりあります。
そのような時に、例えば1ヶ月に一度くらいの頻度で新しい商品リストを提供してもらえれば、その表と比べて自分のホームページに紹介している商品を入れ替えたりすることができます。
特にゲーム関係のサイトや、あるいは食料品やギフトなど季節商品が多いサイトなどは、かなり頻繁に商品が消えたり、新しく入ったりしています。そのようなものをアフィリエイターの側でフォローするのはとても大変なのです。「新しい商品が入りましたよ」とお知らせをいただけるマーチャントはいくつかありますが、「商品がなくなりましたよ」というお知らせを送っているマーチャントは非常に少ないです。
商品データベースの提供、ぜひお考えください。もちろんそのためには、商品ページへの直接リンクが簡単にできるシステムを持ったASPの利用が前提ですが。
データ提供を受けた実例
以下の例を見てください。これは私のあるサイトからリンクを設けてある同じカテゴリーに属するマーチャントの成約数の比較です。2003年のある一ヶ月間の数値です。
T社 22
O社 37
I社 82
J社 528
J社が飛びぬけていますが、実は、J社の広告を掲載し始めて2ヶ月目の成果がこれです。その他は最低でも半年以上掲載していた履歴があります。
これらの社は商品の内容にはほとんど違いがありません。違いはリンク先とリンク作成の利便性です。そのため私のサイトでの広告掲載数がまったく違ってくるのです。
このデータの時点ではT社はトップページのみへのリンク、I社は商品カテゴリー別へのリンクを提供しています。O社とJ社は個別ページへのリンクを提供していますが、O社の場合、リンクをすべてASPのサイトにログインして一つ一つ作らなければいけないのに対し、J社はその手間が不要な上に、個別ページのURLや商品写真のURLなどのデータファイルを提供しているのです。
ホームページを作り変えるのも面倒なので、以前からあるページにJ社の情報をくわえる形にしてありますから他社からの売上も続いています。しかし、J社のほうがリンクが作りやすいですから、今後ホームページのスペースがいっぱいになったりしたら、私がどうするかは明らかです。
それではマーチャントからのデータ提供を受けて実際に作ったページをご覧に入れます。北海道の物産を通販している会社の商品紹介コーナーです。このコーナーはデータの提供をExcelのファイルで受けて、数時間以内にアップしました。